バーモント州(State of Vermont)

2020/8/3

(令和2年8月現在)

1.基本情報

2.歴史

州名はフランス語で「緑の山」を意味する。1609年,フランス人探検家サミュエル・ド・シャプランが湖(同人の名前に因んでシャプレーン湖と命名)を発見し,1666年にフランス人が湖上の島に住み着いたのが始まりとされている。
1777年,バーモントは独立を宣言し,奴隷禁止を謳った憲法を起草した。しかし,領土を巡る係争からニューヨーク州がバーモントの連邦加入に反対した為,14年間独立を保ち,1791年に第14番目の州として連邦に加入した。
バーモント州は農業州であるが,起伏に富んだ土地が多く,農業の機械化及び大規模化に適さない為,ウイスコンシン等中西部へ移住した州民も多い。他方,アメリカ初期のシンプルな生活様式を継承した州として親しまれ,同州にセカンド・ハウスを有する州外の人が多い。

3.政治

(1) もともと共和党が強い土地柄だったが、現在では全米で最も民主党色が強い州の一つとなっている。
(2) 連邦上院2議席のうち、民主党が1名,無所属(民主寄り=サンダース議員)が1名。下院は1議席のみで、民主党が保有。
(3) 2020年の大統領選では、前回大統領選に続き、サンダース議員が立候補し、注目を集めた。

(4)2020年8月現在の知事,連邦上院・下院議員,州議会勢力は次の通り。

知事 フィル・スコット知事(Phil Scott)(共)
連邦上院議員 パトリック・レイヒ議員(Patrick Leahy)(民)(2022年に選挙)
バーニー・サンダース議員(Bernie Sanders)(無・民)(2018年に選挙)
連邦下院議員(2012年に選挙) ピーター・ウェルチ議員(Peter Welch)(民)
州議会 上院 民主22,共和6,進歩2   下院 民主95,共和43,進歩7,無所属5

4.産業

州の主要産業は,従来は農業(酪農品,メイプルシロップ等),鉱業(花崗岩等),観光サービス業などであった。近年は,家具や機械関連産業の進出がめざましい。とりわけコンピュータ関連産業は同州最大の産業となり,機械産業,食品業,製糸業,木材関連産業等がこれに続いている。また,州内の豊かな自然は多くの人を惹き付け,観光業が盛んである。

5.教育・文化

(1)教育

同州には語学教育で有名なミドルベリー・カレッジ,水準の高いバーモント州立大学等がある。

(2)文化

3世紀に亘る米国人の生活歴史を示す民芸品,家具等が展示されているシエルヴァーン博物館がある他,ウィンザー市には同州工芸家の作品を展示したバーモント州クラフトセンターがあり,ミドルベリー市にはニューイングランド最初の地方美術館であるシェルドン美術館がある。

6.日本との関係

(1)バーリントン市にバーモント日米協会があり,日本文化紹介事業などを行っている。ミドルベリー・カレッジ等では日本語講座を開設している。

(2)在留邦人は,521人。(2018年)

(3)進出日系企業

4社(2018年)

(4)姉妹都市関係は,1986年にラットランドと石鳥谷町(イシドリヤチョウ(現花巻市),岩手県),2018年にバーモント州と鳥取県が結んでいる。

(5)対日輸出

2018年におけるバーモント州の対日輸出額は3,700万ドルである。主な対日輸出品は,コンピュータ及び電子機器,機械機器(電子機器を除く)。