ニューハンプシャー州(State of New Hampshire)

2020/8/3

(令和2年8月現在)

1.基本情報

2.歴史

合衆国独立時の13州の一つである。1623年,大西洋に面したピスカタクワ川の河口(現在のポーツマス周辺)に漁業及び交易のため入植が行われたのが始まりで,当初はマサチューセッツ植民地の下にあったが,1679年に英国国王の管轄下に置かれた。州名は英国南部の地名ハンプシャーに因んだものである。
1776年1月,アメリカ独立宣言の6ヶ月前に最初の州として独立を宣言した。同州のモットーである「自由に生きる,然らずんば死を」は,独立当時ジョン・スターク将軍が送ったメッセージの中から引用されている。

3.政治

(1) 独立と自主の精神が強く、伝統的に共和党が強い土地柄だが、近年ではマサチューセッツ州等からの人口流入や、若年層の民主党支持傾向もあり、赤(共和)でもなく、青(民主)でもなく、パープルの州と言われる。
(2) 連邦議員は、上下両院とも民主党が独占。ただし、知事は共和党。
(3) 大統領選では、全米で最初に予備選が行われる州の一つとして知られる。前回2016年の大統領選では、民主党候補が僅差で勝利。

(4)2018年8月現在の知事,連邦上院・下院議員,州議会勢力は次の通り。

知事 クリス・スヌヌ(Chris Snusu) (共)
連邦上院議員 ジーン・シャヒーン議員(Jeanne Shaheen)(民) 
マギー・ハッサン議員(Maggie Hassan)(民)
連邦下院議員 第一区 クリス・パパス議員(Chris Papps)(民)
第二区 アン・クスター議員(Ann Kuster)(民)
州議会 上院 民主14,共和10   下院 民主234,共166

 

4.産業

同州には,雄大な山脈ホワイト・マウンテンズなど豊かな森林資源を利用した木材・家具・紙等の各産業,皮革産業,繊維産業等がある。また,1980年代にはニューイングランド地域の高度経済成長の恩恵を受け,マサチューセッツ州のコンピュータ関連企業等が同州南部に進出し,同州の主要産業となっている。また同州には消費税がないため,観光産業及び商業が一大産業となっている。

5.教育・文化

(1)教育

同州には,アイビーリーグで,全米で9番目に古いダートマス・カレッジや高い教育水準を誇るニューハンプシャー州立大学がある。また,中等教育分野でもフィリップス・エクセター・アカデミーやセント・ポール・スクールなど全米有数の私立寄宿学校を擁している。

(2)文化

陶器及びガラス工芸品の生産で有名なキーン市にコロニーハウス美術館がある他,州都コンコードにニューハンプシャー民芸家組合があり,織物,グラス等の展示が行われている。

6.日本との関係

(1)ポーツマス条約関連

同州ポーツマスは,1905年に日露戦争終結の為に講和会議が行われた土地(当館注:実際の締結地はメイン州の海軍工廠内)であり,これまでニューハンプシャー日米協会が中心となって同条約関係のセミナー等を行ってきた。特に,2005年は同条約締結100周年を記念して記念式典,レクチャー・シリーズ,コンサート・シリーズ,各種展示,演劇等様々な行事が活発に実施された。2010年には,同条約が調印された9月5日を「ポーツマス条約の日」と定めて州内全域で祝う州法が成立した。

(2)日系進出企業

13社(2018年)

(3)在留邦人数は,797人(2018年)

(4)姉妹都市関係は次の通り。

都市名 日本の都市 提携年月日
ポーツマス 日南市(宮崎県) 1985年 9月 5日
ハノーバー 二本松市(福島県) 1999年 7月 30日

(5)対日輸出

2018年におけるニューハンプシャー州の対日輸出額は2億1,700万ドルである。主な対日輸出品は,コンピュータ及び電子機器,スクラップ品,輸送機器,化学品。