未成年者のカナダ入国

平成29年10月24日
2017年10月7日にボストン日本人学校で実施した「ハーグ条約に関するセミナー」において、カナダ入国に際する未成年者の渡航同意書に関していくつかの質問を頂きました。
カナダ入国に関する手続きは、詳しくはカナダ政府当局の説明を参照頂く必要がありますが、ご参考までに、本件について当館で調査した結果を以下のとおりご案内します。
 

カナダ国籍以外の18歳未満の子がカナダに入国する際に特に必要な書類* (2017年10月12日現在)

*パスポートやビザ、電子渡航認証(eTA)などは、別途各自で確認ください
 
カナダ政府は、入国審査官が以下の書類を確認しない場合もあるが、確認する場合に備えて必要書類を携行することを強く勧めています。

原文:http://www.cic.gc.ca/english/visit/minors.asp (カナダ政府ウェブサイト)
渡航同意書書式:https://travel.gc.ca/travelling/children/consent-letter
[注:同書式はカナダ国籍の未成年者用に作成されているため、公証(notarize)が推奨されている旨が記載されていますが、カナダ以外の国籍の未成年者の場合、公証は不要とされています。]
 

1. 子だけで入国の場合

  • 出生証明書(birth certificate)の写し
  • 両親が署名、必要事項を記載し、またカナダにおいて子の世話をする成人の名前、住所、電話番号に関する記載を行った渡航同意書
  • 両親のパスポート(または所持者の署名の入った公的なID*(national identity card))の写し
*同意書上の署名と照合するため、所持者(親)の署名のない公的IDは無効。以下同様)
 

2. 一方の親だけが子に同行の場合

  • 出生証明書の写し
  • 同行していない親が署名、必要事項を記載した渡航同意書
  • 同行していない親のパスポート(または所持者の署名の入った公的なID*)の写し
 

3. (両親が離婚、共同親権の場合で)一方の親だけが子に同行の場合

  • 子の親権について記載された法律文書(legal custody documents)の写し
  • 同行していない親が署名、必要事項を記載した渡航同意書
  • 同行していない親のパスポート(または所持者の署名の入った公的なID*)の写し
 

4. (両親が離婚、単独親権の場合で)親権を持つ親が子に同行の場合

  • 子の親権について記載された法律文書の写し
 

5. (一方の親が死亡の場合で)親が子に同行の場合

  • 出生証明書の写し
  • 死亡の親の死亡証明書(death certificate)の写し
 

6. 親(後見人)以外の成人が子に同行の場合

  • 出生証明書の写し
  • 両親が署名、必要事項を記載した同意書
  • 両親のパスポート(または所持者の署名の入った公的なID*)の写し


当館での出生証明書の発行については、以下のサイトを参照ください。
https://www.boston.us.emb-japan.go.jp/itpr_ja/shomei.html#3