在ボストン日本国総領事館 政務班 インターンシップを終えて

早稲田大学政治経済学部国際政治経済学科
ボストン大学留学
内田 有美
2017年1月から5月までの5か月間、在ボストン日本国総領事館でインターンシップを経験させていただきました。私は、政務班のメンバーの一員として、主にアメリカの政治、そして日本を含む各国との国際関係について調査・分析の研修を行いました。私がインターンを行った期間はアメリカ大統領選挙直後でしたので、政務班としては最も忙しい時期の一つであったと思います。アメリカの新聞の記事やニュースから得る情報はもちろんですが、州や米政府など現地の情報も入手し、考察するという深い部分まで関わることができました。作成した資料は、実際に会議や新しい企画に使われ、少しでもお役に立てた嬉しさで溌剌と仕事をすることができました。分からないことは質問しながら様々な業務に挑戦させていただき、アメリカと日本の政治・国際関係についての知識を深めることができました。激動する国際情勢の中で、日本と関係の深いアメリカの政治が大きく動いています。今まで長い歳月をかけて築いてきた日米友好関係を持続し、よりよい関係を構築するために総領事館の皆さんが議論を重ね、精力的に働いていらっしゃる姿が印象的でした。

また、総領事館共催の「ボストン日本祭り」の実行委員として、広報を担当させて頂きました。ホームページを一新しブログを立ち上げ、日本文化に関係するイベントやスタッフインタビュー記事、またボストンにいらっしゃる素晴らしい人に焦点を当てた「ボストンに咲く桜たち」や、日本文化を紹介する「教えてアッコ先生~日本文化を学ぼう~」などの新しいシリーズを始めました。祭り当日は道井総領事の開会の言葉で始まり、6万人の参加者で賑わいました。私も、珠算最高位の十段の特技を生かし「そろばん」のワークショップを行い、肌で感じられる日本文化発信に務めました。
研修では、強い使命感と共に誇りと責任を持って仕事をされ、人として尊敬できる総領事館の人たちに出会えた事と、仕事に取り組む姿勢を学べたことが何よりの収穫でした。どんなに忙しく緊張感ある時期であっても、常に思いやりや優しさを忘れず一つの目標に向かって協力しあう姿に感銘を受けました。世界の平和に貢献したいと願っている私にとって、国際社会の最前線で仕事をされている在ボストン総領事館でのインターン経験は、今後の私の人生の大きな糧となることでしょう。7月には帰国を予定していますが、これからも、夢の実現のため、今何ができるのか自問自答しながら、インターンシップで学んだことを活かし、努力を続けたいと思います。
貴重な経験をさせていだたき、本当にありがとうございました。