広報文化班でのインターンシップを終えて


八木美帆子
Boston University, School of Education
2017年6月半ばから8月半ばまでの2ヶ月間、在ボストン日本国総領事館でインターンシップをさせていただきました。私は、広報・文化班で、ニューイングランド地方で日本語や日本文化に関連のある授業を展開する大学、学校機関のリサーチとそれに基づく資料の更新・作成をしたり、姉妹都市関連の活動に尽力される方々と連絡をとったり、総領事館の活動報告の原稿を書いたりと、枚挙にいとまがないほど、多くのことを経験させていただきました。私は現在、ボストン大学の大学院で言語教育の勉強をする傍ら同大学で日本語を教えており、将来もアメリカで日本語教師を続けることを志しているのですが、この2ヶ月間は普段の教室活動とは異なる視点で日本語教育や日本の文化の発信に関わりながら、日頃からアメリカでの日本語教育を様々な形で支えてくださっている総領事館の方々のお仕事を間近で拝見し、その一部を実際に体験することができ、大変有意義な時間を過ごすことができました。
インターンシップでは、本当にたくさんの貴重な経験をさせていただきましたが、中でも印象に残っているのは、ロードアイランド州ニューポートで行われた「黒船祭り」と、総領事館でのJETプログラムの出発前壮行会の運営のお手伝いをしたことです。日本の開国につながった1853年のペリー来航は、日本の歴史を動かした大変重要な出来事ですが、今回、ペリーの来航から160年以上も経った今、自分がペリーの出身地で開催される日米の友好の存続を祝い願うお祭りで、日本の文化を通して多くの来場者の方々と交流できることに感動を覚えました。JETプログラムの壮行会では、難しい選考を見事に通過し、晴れて日本に英語を教えに行くことになった皆さんと直接お話をする中で、皆さんの期待と緊張の入り交じったような表情を見て、日本語教師を志す者として大変刺激を受けました。また、同時にJETプログラムに関する知識を深めることができました。
言語も含め、文化交流は、人の心を豊かにし、国境を越えて人と人とが繋がる上で大きな役割を果たすということを、総領事館でのインターンシップを通して改めて実感しました。そして、ニューイングランドという日本と縁の多い地で、インターンとして、アメリカと日本の文化交流に携わるという機会をいただけたことを本当に嬉しく思います。2ヶ月という短い間でしたが、インターンとして温かく受け入れてくださり、本当にありがとうございました。