天皇誕生日祝賀レセプションの開催(2026年2月19日)

令和8年2月23日
髙橋総領事の挨拶 髙橋総領事の挨拶
鏡割り
サンジオロ・マサチューセッツ州下院議員による挨拶
ニナ・ヨシダ・ネルセン氏による国歌独唱
マサチューセッツ州下院議会による祝辞
 2月19日、高橋総領事主催による天皇誕生日祝賀レセプションがボストン市内で開催され、約170名の招待客の皆様にお越しいただきました。
 式典では、当地で活躍する日系人オペラ歌手のニナ・ヨシダ・ネルセンさんによる両国国歌の独唱に続き、髙橋総領事が挨拶しました(高橋総領事の挨拶概要(仮訳))。挨拶においては、当館の米国独立250周年記念ロゴも発表されました。
 続いて、主賓で日系米国人のエイミー・マー・サンジオロ・マサチューセッツ州下院議員によるご挨拶の後、マサチューセッツ州下院議会のアジア・コーカスから、同州下院議会による天皇誕生日祝辞が手渡されました。また、モーラ・ヒーリー・マサチューセッツ州知事(動画はこちら)、ジーン・シャヒーン連邦上院議員及びセス・モールトン連邦下院議員(動画はこちら)による祝賀ビデオメッセージが上映されました。
 その後、髙橋総領事と当地州議会議員や自治体の首長の皆様による鏡開きが行われた後、シャーマン・パッカード・ニューハンプシャー州下院議長と来賓による乾杯挨拶をいただきました。
 レセプションではさらに、スティーブ・ロングさんと平塚彰子さんによる獅子舞や、ニール・ドハティFIFAワールドカップボストン2026政府関係部長による本年米国等で開催予定のFIFAワールドカップの紹介、西川勝裕横浜市米州事務所副所長による2027年園芸博の紹介が行われました。髙橋総領事は本年のFIFAワールドカップに出場予定の日本代表SAMURAI BLUEのユニフォームも着用し、同チームの活躍を応援しました。
 また、本レセプション会場を提供した昭和ボストンのブルース・ストロナク学長に対し、その長年の日米友好親善関係への貢献に対する感謝を表し、髙橋総領事から在外公館長表彰が手渡されました。
 会場では、いけばなインターナショナル・ボストン支部による生け花、日本側姉妹都市原産の日本酒・焼酎・日本産ワイン・日本産ウイスキーや寿司を始めとする日本食をお楽しみいただいたほか、横浜市ブースにおける同市や2027年園芸博の紹介、自治体国際化協会ブースにおける北海道、青森、愛知の日本酒・ワインやお菓子の紹介を通じて、来場者の皆様に日本の魅力に触れていただきました。
 
パッカード・ニューハンプシャー州下院議長による乾杯挨拶
ストロナク昭和ボストン学長への公館長表彰授与
西川横浜市米州事務所副所長による園芸博の紹介
ドハティFIFAワールドカップボストン政府関係部長によるW杯の紹介
【髙橋総領事あいさつ概要(仮訳)】

1 冒頭
 主賓のシャーマン・パッカード・ニューハンプシャー下院議長、エイミー・マー・サンジオロMA州下院議員、マサチューセッツ、ニューハンプシャー、バーモントの州議会議員の皆様、ニュートン市、ブルックライン町ほか自治体の代表者の皆様、外交団の皆様、そして私の最も重要な盟友であるコネティカット州及びロードアイランド州の名誉領事であるボイコ在シムズベリー名誉領事とエイブソン在ブリストル名誉領事、各地日本協会や文化団体の皆様、本日は天皇誕生日祝賀レセプションに御出席いただき、心から感謝申し上げます。
 本日は、モーラ・ヒーリー・マサチューセッツ州知事、ジーン・シャヒーン連邦上院議員、セス・モールトン連邦下院議員からのビデオメッセージもいただきました。日米関係強化に向けた、ニューイングランドの連邦議員、州政府による当館への力強い支援に感謝申し上げます。
 本日、皆さまと一堂に会し、この佳き祝賀の機会を共有できることを大変嬉しく思います。2月23日、天皇陛下におかれましては、66歳の御誕生日をお迎えになられる予定です。この1年間も、天皇陛下は日本国と日本国民の統合の象徴として、若き日に当地ボストンで過ごされた皇后陛下と御一緒に、日々国家と国民のために尽くされ、国民と喜びや悲しみを共にされてこられました。ここに、皆様と共に天皇陛下のお誕生日を心からお祝い申し上げます。
 当地ボストンでは、昨年に続き、2月23日にボストン市庁舎前で日の丸が掲揚される予定です。歴史ある伝統とイノベーションの街である東西の偉大な2都市、ボストンと京都という姉妹都市の新たな伝統を確立してくださったミシェル・ウー・ボストン市長とジェームズ・レジー・コリモン同市国際関係・儀典長に心から感謝申し上げます。当日12時からのセレモニーは一般公開されており、皆様にも是非ご来場いただければ幸いです。
 
2 日米関係と日ニューイングランド関係
 昨年は第二次世界大戦、太平洋戦争から80周年の節目の年であったが、歴史に残る激しい戦争を戦った日本と米国は、世界史上にもまれな、深く強く結ばれた同盟国となりました。
 昨年10月のトランプ大統領の訪日時に、高市総理は「日米同盟は、いまや世界で最も偉大な同盟」であり、「日米両国をより強く、豊かにする日米同盟の新たな歴史を共に創りあげていきたい」と述べられました。
 特に、日本とニューイングランドの関係については、御来場の皆様をはじめとする関係者皆様からの温かい御理解・御支援のおかげで、2024年9月の着任以来、大きく拡大・深化し、この機会に改めて感謝申し上げます。
 まず、マサチューセッツ州では、昨年初めて、1843年に中濱万次郎が日本人として初めて米国本土に上陸した5月7日を「日本の日」と定める決議が州議会で採択され、ヒーリー州知事からも同趣旨の宣言が布告されました。マサチューセッツ州下院議会アジア・コーカス、特に日系米国人議員であるエイミー・マー・サンジオロ議員とエリカ・アイターホーベン議員、ノーマン・オラル議員と、州議会の他の日本の友人である議員の皆様の多大なるご協力に感謝申し上げます。同様の宣言は、モーラ・ヒーリー知事とキム・ドリスコル副知事からも発出いただきました。
 マシュー・ペリー提督の出身地ロードアイランド州では、日米初の条約である日米和親条約署名日の3月31日を「日本の日」とする決議が上下両院で採択されました。もう一人の日系米国人の州議院である、リンダ・ウジフサ・ロードアイランド州上院議員と、他のロードアイランドの議員の皆様のご協力に心から感謝申し上げます。
 また、昨年、ニューハンプシャー州ではポーツマス条約締結120周年を記念して州議会が対日友好宣言を発出し、エイヨット州知事やシャヒーン連邦議員も出席する記念式典が小村寿太郎の出身地日南市の市長代表団の訪問も得つつ、盛大に開催されました。本日御臨席のシャーマン・パッカード下院議長とニューハンプシャー州の代表や議員の皆様には、日本との揺るぎない友情と連携に対し感謝申し上げます。
 さらにメイン州では、153年前に日本に野球をもたらした同州出身の「お雇い外国人」教師ホレス・ウィルソン氏を顕彰する動きが立ち上がり、顕彰碑設立委員会の設置や地元のポートランド・シードッグスによる「Japan Night」が行われました。今夏も実施すべく、準備中です。
 昨年は、北海道とマサチューセッツ州の姉妹州35周年記念式典がヒーリー知事の参加も得て盛大に行われた他、メイン州のサトウ下院議員を代表とする代表団が姉妹県である青森県を訪問するなど、ニューイングランド各地と日本の自治体との間の姉妹都市交流も引き続き活発に行われています。
 昨年4月には、マサチューセッツ州ブルックライン町において、第2次世界大戦中、「命のビザ」を多数発給し、多くのユダヤ人難民を救った杉原千畝氏の生誕125周年の記念決議が採択されました。バーナード・グリーン・ブルックライン町評議会長と米国ユダヤ人委員会(AJC)ニューイングランド支部のイニシアティブに感謝申し上げます。
 
3 日ニューイングランド関係の新たな展開
 ニューイングランドにおけるこの大きなダイナミズムの背景には、ボストンエコシステムを中心とした日本との強固な経済関係があり、急速な発展を見せています。日本のビジネスは、バイオテクノロジーやライフサイエンスなどの分野で地元のイノベーションスタートアップとの連携強化にフォーカスを当て、マサチューセッツ州で破竹の勢いで拡大しています。現在、州内には200社以上の日本企業が進出しており、他の諸外国による当地への投資の中でも突出した存在感を示しています。これに伴い、学術交流や産学連携によって生み出される新たな開発も増えており、ハイレベルの代表団が、当地研究機関を日常的に訪問しています。
 そして今年、私たち日本領事館は、この地域の急速に拡大し進化するイノベーションエコシステムにおける当館の「つなぎ役」としての役割をより目に見える形でアクセスしやすくすることを目指し、新しいコンセプト「J-NEXUS: Japan-New England Nexus for Innovation」を立ち上げました。このイニシアティブの一環として、ニューイングランドにおける日米イノベーション活動の統合情報プラットフォームとして「J-NEXUS Quarterly(「四季報」)」を発刊し、これにより日本とニューイングランド間の友好関係、協力、連携のさらなる促進に貢献してまいります。
 文化面でも日本の存在感は増しており、毎年4月末に開催される「ボストン日本祭り」には約10万人が訪れる、米国最大の日本文化祭りの一つとなり、ボストンの春の伝統としてしっかりと定着しています。皆様にも今年ぜひご参加いただければ幸いです。
そして、私が2024年22月に始めた「Cultural and Innovative Fridays at CGJ Boston」はこれまでに24回開催され、大変好評を博しています。
 
4 特別な年に際して
 今年は日米双方にとって特別な年です。
 まずこの機会に、本年米国が建国250周年を迎えることに対して祝意を表します。総領事館としても同周年を祝うべくロゴを作成しましたところ、本日、ここに披露いたします。また、本日ここに飾った生け花も米国建国250周年をイメージし、イケバナインターナショナル・ボストン支部の皆様に生けていただきました。
 また、今年はスポーツ年でもあります。今年は米国とカナダ、メキシコではワールドカップ・サッカー大会が開催され、日本チーム「SAMURAI BLUE」も参戦します。野球では3月にワールド・ベースボール・クラシックも開催され、8月には初の女子野球のプロリーグ「Women’s Pro Baseball League」がボストン・チームを含む4球団で開幕、数多くの日本人選手が参加すると聞いております。
 日本では、昨年大成功のうちに閉幕した大阪関西万博に続き、明年3月から9月にかけて神奈川県横浜市で「2027年国際園芸博覧会」が開催される予定で、現在急ピッチで準備が進められています。本日は横浜市がブースを設けており、この後、第2部において横浜市の代表から紹介があります。
 そして、最後に忘れてはならないのは、今年は私の故郷・岩手県も被災した2011年3月11月の東日本大震災発生から15年周年であることです。この後、当時真っ先にニューイングランドから被災地に支援にかけつけてくださったのが、元ハーバード大学ライシャワー研究所事務局長で、現ブランダイズ大学生涯学習センター長のテオドル・ギルマン博士、マサチューセッツ総合病院のノーマン・スチュアート・ハリス医師を始めとするJETプログラムのOBの皆様、ハーバード大学関係者の皆様、そして、トモダチ作戦に従事された2万5千人に上る米軍の皆様です。ボストン日本協会はじめ、ニューイングランド地域の多数の団体・個人の皆様にも、数え切れない数のチャリティイベントや募金活動を実施いただきました。バーモント州議会では、上下両院合同で日本への連帯を示す決議が可決されました。
 MITのMISTI日本プログラム長であるクリスティン・ピルカベージ氏は、昨年、MISTIと被災地・宮城県気仙沼市との間の「協力覚書(Memorandum of Understanding)」を締結されました。この取組はMITの学生に東北地方の災害復興について学ぶ機会を提供するとともに、気仙沼の子供たちがSTEM研究に参加することを可能にしています。
 このような復興支援に際する米国の皆様の支援に対し、日本政府を代表し改めて感謝いたします。
 
5 結語
 私は、「人と人との間の交流」こそが、国家間関係の根幹にあると信じております。総領事館としても、日米両国をより強く、豊かにする日米同盟の新たな歴史を共に創りあげていくべく、当地でも皆様一人一人と協力していきたいと考えており、「つなぎ役」として、かつ新たな発展への「媒体」として、皆様と協力し、尽力していく所存です。
 皆様と共に、天皇陛下の一層の御健勝と皇室の御繁栄、御列席の皆さまの御健勝を祈念し、私からの挨拶とさせて頂きます。
獅子舞
横浜市によるブース
自治体国際化協会(CLAIR)によるブース
日本酒の紹介