ウィリアム・ファレル全米日米協会連合会長の旭日中綬章受章
平成23年秋の外国人叙勲
ウィリアム・ファレル全米日米協会連合会長(RI日米協会理事)の旭日中綬章受章
平成23年11月2日
在米国日本大使館
平成23年11月3日(日本時間),日本政府は,平成23年秋の外国人叙勲として,全米日米協会連合会長のウィリアム・ファレル氏を含む53名の受章者を発表しました。同氏の功績概要等は以下のとおりです。
- 賞賜: 旭日中綬章
- 功労概要: 日本・アメリカ合衆国間の友好親善及び相互理解の促進に貢献
- 氏名: ウィリアム・ファレル(William R. Farrell)
- 主要経歴:
- 現 全米日米協会連合(NAJAS)会長
- 元 米国海軍大学校教授
- 元 在日米国商工会議所専務理事
【功績概要】
ウィリアム・ファレル氏は,昭和19年,ニューヨークに生まれました。日本との関わりは,国防省語学研修所にて日本語を学習し始めた昭和43年に始まりました。以後40年間以上にわたり,同氏は,職業軍人,大学教授,ビジネス・リーダー,さらに主要な日米草の根交流団体のリーダーとして,幅広い分野で日米の友好親善と相互理解の促進に尽力してきました。
ファレル氏は,20年にわたり米国空軍に勤務しました。その間国防省語学研修所において日本語を学んだ後,計6年間在日米軍基地に勤務しています。昭和57年から平成2年にかけては,ロード・アイランド州の米国海軍大学校(Naval War College)にて教授を務め,その間同大学校と日本の海上自衛隊とのリエゾン役を担いつつ,日本から留学してきた隊員の学業・研修をサポートし,隊員及びその家族の生活全般を公私に亘り親身に支えました。
その後平成2年から平成7年にかけ,ファレル氏は在日米国商工会議所(ACCJ)の専務理事を務めました。同氏は,米国企業に向け日本の重要性を説くとともに,日本に向けても国際的なビジネス環境の強化に関わる提言を行い,同商工会議所の種々の活動を率先しながら日米の経済・ビジネス振興に寄与しました。
ファレル氏は,平成15年より全米日米協会連合(NAJAS)会長を務めています。NAJASは,日本及び日米関係に関わる教育,文化,ビジネス等に関わるプログラムを全米規模で展開している唯一の非営利ネットワークであり,日米両国民の相互理解と協力関係の増進を目的とした活動を行ってきています。NAJASは北米各地に37ある日米協会等を会員団体に抱え,同氏はそのリーダーとして,米国において日米関係及び日本関連の草の根交流を盛り立ててきました。また,同氏は20年以上にわたり,ロード・アイランド日米協会の理事を務めています。
ファレル氏は,フォーダム大学を卒業し,フロリダ州立大学大学院にて修士号(東アジア学),ミシガン大学大学院アン・アーバー校にて博士号(政治学)を取得。また,ハーバード大学上級研究員を歴任し,『Crisis and Opportunity in a Changing Japan』(クオラム・ブックス出版,平成11年)を含め,これまでに3冊の著書を執筆しています。同氏は現在,海軍大学校において非常勤教授を務めています。
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