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ボストン子供博物館に対する外務大臣表彰


7月25日,日本外務省は,ボストン子供博物館に対し,日本とアメリカ合衆国との間の相互理解の促進への貢献により,外務大臣表彰を行うことを発表した。
ボストン子供博物館は,1913年に開館し,全米で2番目に長い歴史を有する子供博物館である。様々な遊びや体験を通じて,文化・美術・数学・科学・各種職業などについて学べるような展示・施設を設置しているほか,子供たちに異文化について学習,体験する機会を与えるとの方針から,様々な民族・国の文化を紹介する展示にも力を入れてきている。
特に,日本については,100年以上前に建築された日本の絹の商家を京都市から譲り受け,館内に再構築して展示し,瞬間湯沸器や炬燵などの生活機器も設置して,近代の典型的な日本人の生活を本格的に紹介している。また,この「京の町家」では,毎日,折り紙や雛人形の折り方なども教えている。
同博物館は,定期的に,季節に合わせた日本のイベントを実施し,日本文化の紹介を行っている。例えば,1月には日本のお正月の過ごし方や遊びなどを紹介する大規模なイベント,3月には桜祭りで桜を愛でる日本の文化を紹介するイベントを行っている。
その他,自転車で館内を巡回し,紙芝居を子供たちに見せるイベントや日本の典型的な小学校の教室や子供部屋を再現する展示などを行い,日本文化の紹介に努めてきた。
また,同博物館は,ハーバード大学と協力し,学校訪問などを通じ,当地小中学校の教師・児童・生徒に日本に対する理解を深めてもらうプログラムや,「日本の書道」「日本の家族」などをテーマとした紹介グッズの貸出し,日本文化を理解するためのセミナーの開催など,対日理解促進にも努めてきた。
日本外務省は,同博物館が長年に亘るこれらの活動によって,日本文化紹介及び対日理解促進に果たしてきた貢献は極めて大きいものであると認め,その貢献を称え,その活動に対する一層の理解と支持を得るため,外務大臣表彰を行うことを決定した。
引原毅在ボストン日本国総領事は,「ボストン子供博物館は,その長い歴史の当初より日本の文化に注目し,京の町家の展示やお正月イベント,日本文化に関するセミナーなど,他に例を見ない充実した対日理解促進の活動を展開している。日本外務省が,こうした貴重な活動を高く評価して同博物館に対する外務大臣表彰を行うことは,正に当を得たものであり,誠に喜ばしい。子供博物館には,楽しい展示や遊び道具が沢山あるので,ニューイングランドの子供たちは,是非,同博物館を訪れて,楽しく遊びながら日本のことも学んで欲しい。」と述べた。
ボストン子供博物館のキャロル・チャーノー館長兼最高経営責任者(CEO)は,「長い間日本との強い絆となってきた当館の日本関連プログラムを評価して頂き,外務大臣表彰を受賞できることは誠に光栄である。毎日,世界中から子供たちがボストン子供博物館を訪れ,美しい日本の家,素晴らしい日本のアイテム,毎年当館が実施している沢山の日本文化紹介イベントを楽しんでいる。来館者,スタッフ及び理事会を代表して,この栄誉ある賞を頂けることに心より感謝申し上げる。」と述べた。
同博物館に対する表彰状の授与式は,同博物館の適当なイベントなどに時期を合わせて実施される予定である。

◎お問い合わせ先
在ボストン日本国総領事館
Consulate-General of Japan in Boston
Federal Reserve Plaza 22nd Floor,
600 Atlantic Ave., Boston, MA 02210
TEL:617-973-9772,FAX:617-542-1329

 

 

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