バーモント州(State of Vermont)

(平成27年5月現在)

1.基本情報

2.歴史

州名はフランス語で「緑の山」を意味する。1609年,フランス人探検家サミュエル・ド・シャプランが湖(同人の名前に因んでシャプレーン湖と命名)を発見し,1666年にフランス人が湖上の島に住み着いたのが始まりとされている。
1777年,バーモントは独立を宣言し,奴隷禁止を謳った憲法を起草した。しかし,領土を巡る係争からニューヨーク州がバーモントの連邦加入に反対した為,14年間独立を保ち,1791年に第14番目の州として連邦に加入した。
バーモント州は農業州であるが,起伏に富んだ土地が多く,農業の機械化及び大規模化に適さない為,ウイスコンシン等中西部へ移住した州民も多い。他方,アメリカ初期のシンプルな生活様式を継承した州として親しまれ,同州にセカンド・ハウスを有する州外の人が多い。

3.政治

(1)バーモント州は,独立精神と州政府の自治を固く守ってきた州と言われ,伝統的民主主義の形態のタウン集会が根強く残っており,共和党が強い土地柄であったが,1960年以降は民主党が台頭しやや優勢となっている。知事,連邦上下院議員とも民主党(うち1名は無所属であるが民主党会派)。州議会は民主党が多数を占める。

(2)2015年5月現在の同州の知事,連邦上院・下院議員,州議会勢力は次の通り。

知事 フィル・スコット知事(Phil Scott)(共)
連邦上院議員 パトリック・リーヒー議員(Patrick Leahy)(民)(2022年に選挙)
バーニー・サンダース議員(Bernie Sanders)(無・民)(2018年に選挙)
連邦下院議員(2012年に選挙) ピーター・ウェルチ議員(Peter Welch)(民)
州議会 上院 民主22,共和8,進歩1   下院 民主95,共和48,進歩4,無所属3

4.産業

州の主要産業は,従来は農業(酪農品,メイプルシロップ等),鉱業(花崗岩等),観光サービス業などであった。近年は,家具や機械関連産業の進出がめざましい。とりわけコンピュータ関連産業は同州最大の産業となり,機械産業,食品業,製糸業,木材関連産業等がこれに続いている。また,州内の豊かな自然は多くの人を惹き付け,観光業が盛んである。

5.教育・文化

(1)教育

同州には語学教育で有名なミドルベリー・カレッジ,水準の高いバーモント州立大学等がある。

(2)文化

3世紀に亘る米国人の生活歴史を示す民芸品,家具等が展示されているシエルヴァーン博物館がある他,ウィンザー市には同州工芸家の作品を展示したバーモント州クラフトセンターがあり,ミドルベリー市にはニューイングランド最初の地方美術館であるシェルドン美術館がある。

6.日本との関係

(1)バーリントン市にバーモント日米協会があり,日本文化紹介事業などを行っている。ミドルベリー・カレッジ等では日本語講座を開設している。

(2)在留邦人は,537人。(2014年10月 在留届ベース)

(3)進出日系企業

0社(2014年10月現在)

(4)姉妹都市関係は,1986年にラットランドと石鳥谷町(イシドリヤチョウ(現花巻市),岩手県)が結んでいる。

(5)対日輸出

10年におけるバーモント州の対日輸出額は1億9,045万ドル(前年比5.5%増)で,日本は第5位の輸出相手国である。なお,日本より上位はカナダ,中国,マレーシア。主な対日輸出品は,コンピュータ・電子機器,一般機械,化学製品など。