ロードアイランド州(State of Rhode Island and Providence Plantations)

(平成27年5月現在)

1.基本情報

2.歴史

合衆国独立時の13州の一つで,州の正式名称は米国で一番長い名前を持つ州である。
1636年牧師ロジャー・ウイリアムズとその一派がマサチューセッツよりプロヴィデンス(「神の摂理」の意)に移住したのが始まりで,ロードアイランド州はマサチューセッツ湾植民地を追放された人々が新天地を求めて,信仰の自由,人種の融合,人権保護の精神を基に創設した植民地がその基盤になっている。
大西洋に面したニューポートは,当時西インド諸島及びアフリカとを結ぶ三角貿易の拠点として栄えたが,独立戦争時には英国に占領され,経済の中心はプロヴィデンスに移った。プロヴィデンスは,その後18世紀後半から19世紀にかけて,中国貿易で栄えた。
19世紀後半以降に流入したイタリア系,フランス系,アイルランド系,ポルトガル系等の移民の割合が多い為,米国で最もカトリック系住民が多い州である。

3.政治

(1)同州では,大恐慌以降カトリック系の多くが民主党のニューディール政策支持に回って以来,民主党が優勢となっている。州知事は無所属であるが,連邦上下両院議員は全て民主党で,州議会でも民主党が圧倒的に優勢である。

(2)2015年5月現在の同州の知事,連邦上院・下院議員,州議会勢力は次の通り。

知事 ギナ・レイモンド知事(Gina Raimondo)(民)(2019年に選挙)
連邦上院議員 ジャック・リード議員(Jack Reed)(民)
シェルドン・ホワイトハウス議員(Sheldon Whitehouse)(民)
連邦下院議員(2012年に選挙) 第一区 デイビッド・シシリーン議員(David Cicilline)(民)
第二区 ジェイムズ・ランギャヴァン議員(James Langevin)(民)
州議会 上院 民主28,共和9,無1 下院 民主65,共和10

4.産業

ロードアイランド州は,米国産業革命の発祥の地であり,米国で最も工業化が進んでいた州であった。「米国貴金属の首都」と呼ばれるように古くからファション・ジュエリー産業が栄えてきたが,近年では機械機器及び原子力潜水艦等の軍事産業,レジャー船舶や水産加工業をはじめとする海洋産業が中心となっている。

5.教育・文化

(1)教育

同州には,アイビーリーグのブラウン大学,ビジネス分野で最も古いカレッジの一つであるブライアット・カレッジ及び美術・芸術関係で定評のあるロードアイランド・デザインスクール等がある。

(2)文化

州都プロヴィデンス市に,ロードアイランド・デザインスクール美術館がある他,ニューポート市には17世紀から19世紀にかけての米国の歴史的建築物が多く保存されている。

6.日本との関係

(1)黒船祭

我が国開国の端緒となった黒船艦隊のペリー提督の出身地であるニューポートにはロードアイランド日米協会がある。毎年7月には同協会の主催により「黒船祭」が盛大に行われており,2011年には第28回「黒船祭」が開催された。2003年には日米交流150周年の開幕を記念して「第20回黒船祭」が実施され,開会式への加藤駐米大使,カルチエリ・ロードアイランド州知事(当時)等の出席,海上自衛隊護衛艦「せとぎり」での艦上レセプション,ペリー展等が盛大に行われた。2004年にはキャサリーン・コンネル・ロードアイランド日米協会会長に,2008年には25周年に際し,ヴァイナー同協会会長他,黒船祭に貢献のあった同協会会員7名に対し,それぞれ総領事表彰を行った。

(2)進出日系企業

4社(2014年10月現在)

(3)在留邦人数は662人。(2014年10月 在留届ベース)

(4)姉妹都市としては,下田市(静岡県)・ニューポート(1958年)がある。

(5)対日輸出

10年におけるロードアイランド州の対日輸出額は3,291万ドル(前年比14.5%増)  で,日本は第15位の輸出相手国である。なお,日本より上位にはカナダ,メキシコ,ドイツ等が含まれている。主な対日輸出品は,機械類,コンピュータ・電子機器,プラスチック・ゴム製品など。