ニューハンプシャー州(State of New Hampshire)

(平成27年5月現在)

1.基本情報

2.歴史

合衆国独立時の13州の一つである。1623年,大西洋に面したピスカタクワ川の河口(現在のポーツマス周辺)に漁業及び交易のため入植が行われたのが始まりで,当初はマサチューセッツ植民地の下にあったが,1679年に英国国王の管轄下に置かれた。州名は英国南部の地名ハンプシャーに因んだものである。
1776年1月,アメリカ独立宣言の6ヶ月前に最初の州として独立を宣言した。同州のモットーである「自由に生きる,然らずんば死を」は,独立当時ジョン・スターク将軍が送ったメッセージの中から引用されている。

3.政治

(1)同州は,伝統的な民主主義の形態としてのタウン集会を現在も行う等,独立と自治の精神が強い州であり,伝統的に共和党が強い土地柄であった。しかし,近年ではマサチューセッツ州等からの人口流入や若年層の民主党支持傾向もあり,同州はレッド(共和党)でもなくブルー(民主党)でもなくパープルの州だと言われる。同州は全米で唯一所得税・消費税が無い州であり,また全米で最初に大統領選挙予備選が行われる州としても知られている。

(2)2015年5月現在の同州の知事,連邦上院・下院議員,州議会勢力は次の通り。

知事 マギー・ハッサン(Maggie Hassan) (民,2017年に選挙)
連邦上院議員 ジーン・シャヒーン議員(Jeanne Shaheen)(民)(2014年に選挙) 
ケリー・エイヨット議員(Kelly Ayotte)(共)(2016年に選挙)
連邦下院議員 第一区 フランク・グインタ議員(Frank Guinta)(共)
第二区 アン・クスター議員(Ann Kuster)(民)
州議会 上院 民主5,共和19   下院 民主102,共和298

(3)04年以来再選を重ねているリンチ知事は,超党派的政治スタイルを取り,州民から高い支持を得ている。同州では知事は2年ごとに選挙。

4.産業

同州には,雄大な山脈ホワイト・マウンテンズなど豊かな森林資源を利用した木材・家具・紙等の各産業,皮革産業,繊維産業等がある。また,1980年代にはニューイングランド地域の高度経済成長の恩恵を受け,マサチューセッツ州のコンピュータ関連企業等が同州南部に進出し,同州の主要産業となっている。また同州には消費税がないため,観光産業及び商業が一大産業となっている。

5.教育・文化

(1)教育

同州には,アイビーリーグで,全米で9番目に古いダートマス・カレッジや高い教育水準を誇るニューハンプシャー州立大学がある。また,中等教育分野でもフィリップス・エクセター・アカデミーやセント・ポール・スクールなど全米有数の私立寄宿学校を擁している。

(2)文化

陶器及びガラス工芸品の生産で有名なキーン市にコロニーハウス美術館がある他,州都コンコードにニューハンプシャー民芸家組合があり,織物,グラス等の展示が行われている。

6.日本との関係

(1)ポーツマス条約関連

同州ポーツマスは,1905年に日露戦争終結の為に講和会議が行われた土地(当館注:実際の締結地はメイン州の海軍工廠内)であり,これまでニューハンプシャー日米協会が中心となって同条約関係のセミナー等を行ってきた。特に,2005年は同条約締結100周年を記念して記念式典,レクチャー・シリーズ,コンサート・シリーズ,各種展示,演劇等様々な行事が活発に実施された。2010年には,同条約が調印された9月5日を「ポーツマス条約の日」と定めて州内全域で祝う州法が成立した。

(2)日系進出企業

5社(2014年10月現在)

(3)在留邦人数は,864人(2014年10月 在留届ベース)

(4)姉妹都市関係は次の通り。

都市名 日本の都市 提携年月日
ポーツマス 日南市(宮崎県) 1985年 9月 5日
ハノーバー 二本松市(福島県) 1999年 7月 30日

(5)対日輸出

10年におけるニューハンプシャー州の対日輸出額は1億1,642万ドル(前年比 35.0%減)で,日本は第4位の輸出相手国である。なお,日本より上位はメキシコ,カナダ,中国等。主な対日輸出品は,コンピュータ,電子機器,一般機械など。