コネティカット州(State of Connecticut)

(平成27年5月現在)

1.基本情報

2.歴史

コネティカット州の歴史は,ボストンの雰囲気をあまりにもリベラルだと感じる厳格な清教徒達が,マサチューセッツ州よりコネティカット川沿いに1633年に植民を開始した事に始まり,2年後にはコネティカット川沿いにハートフォード,ウィンザー,ウェザースフィールドなどの町が建設された。これらの町はコネティカット植民町として統合され,その年,同植民地において世界で最初に書かれた憲法と言われる「The Fundamental Order of Connecticut」が起草され採択されている。また,独立13州の一つとして米国独立戦争にも重要な役割を果たしている。
更に19世紀に入り,同州は「コルト45」,ウインチェスター銃などの銃器生産地としても有名であった。
同州には,19世紀後半以降にヨーロッパから移民が,第二大戦後にはアフリカ系米国人が移住し,近年ではヒスパニック系移民が増加しており,同州はニューイングランドで最も人種構成が多様である。
また,コネティカット州は国内で個人所得が最も高い州とされてきたが,1990年代に同州に集中する保険業が多額の損害を被るなどして景気が後退してから回復していないと言われ,また大都市では犯罪が多発し,人口流出が著しいなど問題も抱えている。

3.政治

(1)同州では,多様な人種構成を背景として民主党が優勢であり,特に近年民主党支持傾向が強まった結果,08年の議会選挙で共和党は連邦下院議員3名を失い,現在連邦上院議員2名及び連邦下院議員5名全員が民主党出身(但しリーバーマン上院議員は会派は民主党だが無所属)。州議会でも民主党が過半数を占める。

(2)2015年5月現在の同州の知事,連邦上院・下院議員,州議会勢力は次の通り。

知事 ダネル・マロイ知事(Dannel Malloy)(民)(2019年に選挙)
連邦上院議員 クリストファー・マーフィー議員(Christopher Murphy)(民)
リチャード・ブルーメンソール議員(Richard Blumenthal)(民)(2016年に選挙)
連邦下院議員(2012年に選挙) 第一区 ジョン・ラーソン議員(John Larson)(民)
第二区 ジョセフ・コートニー議員(Joseph Courtney)(民)
第三区 ローザ・デローロ議員(Rosa DeLauro)(民)
第四区 ジム・ハイムズ議員(Jim Himes)(民)
第五区 クリストファー・マーフィ議員(Elizabeth Esty)(民)
州議会 上院 民主23,共和13  下院 民主100,共和51 (2013年)

4.産業

コネティカット州は,かつては大砲やピストル・ライフル等の銃器類,そして時計をはじめとする製造業が進んだ州として知られていた。近年は,エレベータや空調機器等の機械機器,ボールベアリング等の金属製品,原子力潜水艦やヘリコプター等の軍需産業の発達が顕著である。また,昔から保険業のサービス産業の進出も著しく,州都ハートフォードは「米国保険の首都」と呼ばれている。

5.教育・文化

(1)教育

同州ニューヘヴンには,アイビーリーグの中では2番目に古く,米国内で最高レベルに属するイエール大学や,水準の高いコネティカット州立大学等がある。

(2)文化

州都ハートフォードには,銃器産業,保険業からの寄付によって建てられたワーズワース・アセニウム美術館があり,ニューヘヴンにはイエール大学構内にイエール大学アートギャラリーがある。

6.日本との関係

(1)グレゴリー・ボイコ日本国名誉総領事がシムズベリー市を中心に活動している。

(2)同州には,州都ハートフォード郊外のプレイビルのコネティカット日米協会とフェアフィールド郡のフェアフィールド日米協会の2つの日米協会がある。コネティカット日米協会は,高校生の日本研修旅行支援や日本語教育支援など教育分野を中心に日本文化普及活動を行ってきている。ウエズリヤン大学,イエール大学,コネティカット・カレッジ,コネティカット州立大学等に日本語講座が開設されている。

(3)厚木市(神奈川県)とニューブリテン,及び長与町(長崎県)とウェザースフィールドがそれぞれ姉妹都市を結んでいる。

(4)進出日系企業

2社(2014年10月現在)

(5)在留邦人は1,760名(2014年10月 在留届ベース)

(6)対日輸出

10年におけるコネティカット州の対日輸出額は4億7,715万ドル(前年比1.5%減)で,日本は第9位の輸出相手国である。なお,日本より上位にはフランス,カナダ,ドイツ等が含まれている。主な対日輸出品は,輸送機器,コンピュータ及び電子機器,機械類など。